「どうしたんだよ」 「んー??野球部、もう終わったかなぁって思って」 そして、実羽がにっこりと笑う。 華が咲き誇るような、笑顔。 「もう、終わる??」 実羽の問いに、俺は小さく首を立てに振った。 「グランド整備あるけど。あと30分くらい」 「30分かぁ。 そのくらいなら、待っとくよ。ここで」 そう言って、その場に座り込む。 紺色のスカートのヒダが、ふわりと舞った。