オレはようやく、ハルの右足首を掴んでいた手を離した。 そして、立ち上がる。 ハルは、オレをじっと見た。 「全部全部、お前次第なんだよ」 そして、ぽんぽんと肩を叩いた。 「じゃぁな。俺、部活行くから。 あっこが大す・・・」 「黙れっ!!!!!」 オレは、履いていたスリッパを脱いで、ハルに投げつける。 ハルは抜群の運動神経で、それをひょいとかわした。 そして、にっと笑う。