- * - - * - - * - - * - - * - 夜10時。 体育館の前は、不気味なほどに静かだった。 ハルと話していたときよりも、ずっと暗くなっている。 外の風は少し肌寒くて。 オレは身震いをした。 ・・・長袖の体操服、来てくりゃ良かった。 後ろから足をとがした。 ・・・あっこだ。 そう確信して、オレは振り返った。 そして・・・ごくりとつばを飲み込む。