先輩は、あたしから視線をそらした。 そして、夜空を見上げる。 「今日の夜10時。 ・・・消灯後だけど。体育館前で待ってる」 消灯後。 なんだか違和感を感じたけれど、もう、何も考える気にはなれなかった。 あたしは、小さく頷いた。