ふと、先輩が夜空を指差した。 あたしは言われるがままに、その方向を見る。 本当に、美しいとしかいえないほどの、星空だった。 「・・・あたし、高校卒業したら、都会に行きたいんです」 あたしは唐突に、話を始める。 「ここって・・・結構平穏な田舎・・・なほうじゃないですか?? それってすごくのんびりしてていいけど・・・」