ハルは何も言わない。




黒い半袖のTシャツから、たくましい腕が伸びていた。

オレみたいに、細い腕じゃない。



まさに男の腕・・・って感じの腕。





その腕がなんか綺麗で・・・オレはハルが羨ましいと思う。









「お前さ、なんでサッカーやめた??」










ハルが振り返って、俺を見た。





別に、笑ってはいない。

でも、これは、呼び出してまで聞きたかった話ではない気がした。





本当の話に入るための・・・前書きだ。








「別に・・・オレには合わなかったんだよ」