声が聞こえて。
オレは振り返った。
そこにいたのは、あっこだった。
「あれ・・・??お前ら、試合じゃなかったっけ??」
オレの言葉に視線に、あっこは俯いた。
・・・??
いつもなら、笑顔で返してくれるのに。
いらない無駄口と一緒に。
「・・・うん。今、終わったから」
あっこはそれ以上何も言わず、俺の隣に来た。
そして、静かに水道の蛇口をひねる。
さっきのオレと同じように、顔をバシャバシャと洗う。
オレはそんなあっこの横顔を、じっと見つめていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…