「おはようーっ」
「おはっよー!」
朝。いつもの待合場所で優奈ちゃんと会った。
いつも朝から、恋の話とか
世間話?とか・・・いっぱいする。
「んでねー!」
「えっまじでー?」
朝から2人は大笑いだった。
「おはようございまーす。」
学校の前に着くと、校長先生が挨拶してくれた。
私たちも
「おはようございまーす。」
と一礼して、校門をくぐった。
今日は教室には入らず、体育館前で集合だ。
ザワザワ・・・。
「もうみんな来てるねー。」
私は優奈ちゃんにいった。
「うんー・・・でも坂口がいない…」
朝からノロケかよっと思いながらも
やっぱりつっこんでしまった。
「何さがしてるのよ(笑)」
「えぇ?!だって好きなんだからしょうがないじゃん!」
「ぁあ~はいはいはいはい。」
「もうっ!なによーぉ!」
そうしてるうちに…
「坂口きたよー?」
と私がいうと…
「ぁ‥ほんとだー」
顔赤らめていう優奈ちゃんがすごく可愛かった。
恋してるんだなーって、
「行ってきなよー!」
私がそういって背中を押すと、
「ちょっと・・おこるよ!」
と言いながら優奈ちゃんは不機嫌そうに私を見ていたけれど、
【行きたいけどいけないの】というような表情にも見えた。
「ピーーッ」
笛の音が、みみに響く。
「集合ー。」
メガホンをもった先生が、私たちを並べと促していた。
「ザワザワ…。」
私たちは、「だるいー」と言いながら、並びに行った。
少し時間がたってから、クラス、学年全体が集まり、
いよいよ出発だ。
「正直だるくなーい?」
や
「楽しみだねー」
のようなそれぞれの声が、聞こえてきた。
だけど私の心はすこしモヤモヤ。