俺は教師という仕事を辞めた。

俺は宝寺に合うような

幸せにできる男になろうと

親父の仕事を手伝った。

俺はまだガキだ。

だからまだ宝寺には会えないと思って

連絡を取らないでいた。






それから

宝寺が高校3年になっていた。

もうあの出来事から2年たっていた。

朝日グループは

親父が引退して

俺に引き継ぎされた。

俺はやっと会えると思い

学校に向かった。

学校に着くと

その日は


卒業式だった。


「「「「せんせ~!!!!」」」」

八崎や日向野、美園

俺が担当していた生徒が

卒業証書をもって近づいてきた。

『お前ら~!

元気にしてた?』

「元気にしてたじゃないよ!!!!」

と美園

「先生今まで葉菜ほって何してなの?」

と八崎

「俺達仲良くしてたぜ~♪」

と日向野

一番後ろで


宝寺が泣きそうになっていた。

やっぱり

可愛い

『葉菜』

宝寺はびっくりした顔をした。

「葉菜何やってるの?!!」

と言いながら宝寺をこっちに引っ張ってきた。

『葉菜ただいま(笑)

待たせたな(微笑)』

『先生遅いよ…』

と言って宝寺は俺に抱きついた。

俺もそれに答えるように抱いた。


それを見て

クラスの奴らが茶化す

それに真っ赤になる宝寺