『嘘よ!!!』

涙を宙に浮かせて

こっちを振り向く宝寺

そんな宝寺が

愛しく思える自分がいた。

『嘘じゃねぇよ?

じゃあ今日親に聞いてみ?』

『わかった!!!』

宝寺は

俺の手を振りほどき

資料室を出ていった。








俺どうしちまったんだ?

たしかに

宝寺が気になってた

でも好きとかじゃねぇよ...

だが

この感情は何だ?

すごくアイツが愛しく







やっぱり...俺












宝寺が好きだ


俺は2本目の煙草に火をつけた。

その後

家に帰った。