「え?
春ちゃんとモデルの桜嗣さんってそういう関係?」

他の女が反応する

どういう関係だよ!

ただの知り合いだろ
知り合いの枠にも入らねえよ

莉緒の友達ってだけで、あんたに呼び捨てにされる仲じゃねえし

「そう、そういう関係!
仲がいんだよぉ」

春が俺の腕に頬をつけてくる

俺は、春に掴まれている腕を外すと喉をならした

「あ…ごめん
莉緒の前だったぁ
私たちの関係がバレちゃうね」

「意味がわかんねえけど」

俺は春を睨むと、背を向けた

「ねえ、怒らないでよ
飲もうよ」

春は俺の肩に手を置いてくる

何なんだよ!
苛々する女だな

俺が口を開こうとすると反対側から腕を掴まれた

「桜嗣、どういうこと?」

「莉緒?」

「あ、ごめん!
莉緒、怒っちゃった?
バレないようにって桜嗣と話したのに…つい」

はあ?
何だよ、それ

何、勝手に話を作ってるんだよ