なんでだろう

莉緒だけは毎日でも欲しいと思う

とくにこの頃は強くそう思うようになった

莉緒と同じ布団で毎日寝ているからだろうか?

他の女は違った
一回抱いてしまえば、飽きたのに

莉緒は何度抱いても飽きないし、すぐに欲しくなる

莉緒の腹の中には子供がいるのに
控えないといけないってわかっているのに

歯止めがきかないんだ




「莉緒」

「なに?」

「愛してる」



「どうしたの? 急に……」

裸になった莉緒が不思議そうな顔をした

「わかんねえけど、言いたくなった」

「何それ」

莉緒がくすくすと肩を揺らして笑う

「俺、莉緒が好きだ」

「知ってるよ」