「莉緒、無理しなくていいからな
つらいなら家事なんかさぼっちまえ」

「さぼったら汚くなるじゃない」

「ハウスキーパーを雇ってもいいんだ」

「育児はお金がかかるのよ!
無駄遣いしないで」

「莉緒はもう母親だな」

俺は莉緒の髪を撫でた

「桜嗣だってパパになるのよ」

「まだ実感がねえや」

俺は微笑むと、莉緒にキスをした

唇に触れるだけの軽いキス
それだけ幸せになれる

莉緒の香りが俺を癒してくれる

どんなに忙しくて辛い毎日でも莉緒の匂いが俺の疲れを吹き飛ばすんだ

莉緒の声も仕草も笑顔も

全てが愛おしい