シュウは、そのまま駅まで送ってくれて


笑って、別れた。



可愛いと甘く囁かれるのも
抱きしめられるのも

初めての経験で、
家に着いた今も、ドキドキがとまらない。


「このどきどきって、なんだろう?」


シュウの可愛いと囁く声を、思い出しては
一人で興奮して。



この気持ちを早く、誰かに伝えたかった。



明日、学校についたら、
マナに1番に報告しよう



私は、るんるんして、布団の中で目を閉じた。












翌朝、看護学校の制服に身を包み急いで駅へ向かう。

私の学校はグレーのブレザーの制服がある。
高校生じゃないんだから、制服なんて!

と言うクラスメートもいるけど

私は、制服が好きだから嬉しい。


駅のホームで
マナを見つけて、大声で叫んで
近寄る。


「ちぃー」


マナも手を振る。
恥ずかしがらずに手を振ってくれるマナが大好きだ。


駆け寄ってみると、
マナの隣にはサングラスをかけていないコージが居た。