私はシュウの横で何も言えないまま、ただ、マナとヒトミの様子を見ている。


シュウも
さっきみたいに、話しかけてくる事もなく、
ただサクとコージの様子を見ている。




二組は超ラブラブで
交互にデュエットをして、競っている。


「すげぇ、92点だぜ!」

気をよくした、コージは、
マナを抱き寄せ、みんなの前で
キスをする。


(早いよ。)



顔を赤く染め、
直視出来ない私の横で、
小さな笑い声が聞こえる。


「顔、まっか」


シュウは、私を見て
笑っている。

「もしかして、キスしたことないの?」


私は、そっぽを向く。


き、き、キスなんて!


「ちぃちゃん、18歳だよね?」

「・・そ、そうですけど」


初めて、言葉を出すことが出来た
目は合わせれないけど。


「キスしたこと、ないの?」

「あ、あります!」


ぬいぐるみとか、
うちのいぬとかと
キスしたもんね!



ぎこちないけれど、答える私に


シュウは、
意地悪な質問をする。