現実の私は

妄想との私とは全然違う。











友達のマナに人数合わせで呼ばれた、合コンで



ひたすら
枝豆を食べている。


年齢イコール彼氏いない歴は、
さすがにまずいと思って
彼氏を作る気持ちで
服も
メイクも
頑張ったのに




私の反応の悪さのせいか、
男の子は寄ってこない。


「ちぃ、楽しんでる?」


すっかり
お酒に酔い潰れているマナは、
私の隣に座る。


「た、楽しんでるよ。」


とりあえず、気を使わせたら
まずいと思って、
私も笑う。

つまらないなんて、口が裂けても言えない。


「ならよかったぁ。」


マナは美人なのに
気配り上手。

男の子にもすごくもてて、
女の子にも好かれる。


しかも、香水のにおいなのかな?甘くていいにおいがする。


マナに出会ったのは
看護学校の受験の日。

受験番号の席に座って
数学の教科書を開いた時、

隣に座っていたのがマナだった。