「シュウ、なにやってんだよ」


手は、あっという間に
肩から離れ、


子供っぽくシュウは笑う。



「ちぃちゃん、可愛くて。」


昨日とは違う雰囲気のシュウに

胸が高鳴る。

昨日は夜だったからかな?



「おまえさぁ、いつかセクハラ罪でつかまるよ。」

サクは、眉間にシワをよせて、
シュウに言う。


笑って様子を見ていたヒトミが
ある事に気が付く。


「サク、知らない男が、増えてる」


サクの隣に立っている、
長身の、
なかなかカッコイイ男の子が
ずっとこっちを見ている。


「どうも。」


私的には、
あまり、好きじゃない感じだ。

顔はカッコイイんだけど、
よく言えば、クール?
悪く言えば、暗い。


「昨日行かなかったもんな。
こいつは、ゆきのり。
俺とシュウとゆきのりで、いつもつるんでんの」

サクが言うと、
ヒトミはふーんと返答する。


「どーもぉ、ヒトミです。」

サクの後ろから、愛想笑いをするヒトミ。

この流れは、
私も?

「あ、えっと、」
「ゆきのり、コノコがちぃちゃん」


シュウに、
羽交い締めにされる。


すごく、いい臭いがした。

香水?なのかな?