授業の時間になると、マナは戻ってくる。

「どこに行ってたの?」


隣の席だから、小さな声で話すことが出来る。
マナは、何かを隠すように、笑って

「大丈夫」

と話す。


具合が悪いってわけでも、なさそうだけど

何かがおかしい。


これが、第六感ってやつなのかもしれない。



「もしかして、シュウの事?」


コージが言いかけたことを、マナも気にしていた。

休み時間に、コージに電話をかけて聞いたのでは?


マナは、一瞬驚きを隠せないように、

「・・・・ちぃは、もしかして、シュウ君が好きなの?」


小さな声で、尋ねる。



昨日出会った人に対して、恋愛感情はないと思うけど、


昨日のシュウの事を考えるたび、胸が熱くなる。



これが、恋なのかって言われたらわからないけど


気になるのは
紛れも無い事実。



マナに、今の気持ちを、全て伝える。

途中先生と目があうけど、

気にしないで
話しを続ける