「今さ、サクからメールきてさ、また昨日のメンバーで遊ばないかっ?てゆってるんだけど」


ヒトミは、マスカラがたっぷりついている睫毛を
バチバチさせ、笑顔で話す。


どうやら、サクとヒトミも上手くいったようだ。


「そぉいえば、ちぃとシュウ君、どーなったの?」

ヒトミがにやにやと私の顔を見つめる。


「なんも、ないよ。」


抱きしめられたけど、ヒトミが思ってるような事はない。


「あやしーなぁ」

私はヒトミに羽交い締めにされていた。


「メールとかしてんのかぁ?」

「してないよー」

ん、よく考えれば
連絡先知らない。

しかも、シュウがいくつなのか、何をしているのかも
なーんも知らない。


「サクくんとか、コージって何してる人?」

サクとコージと同じ学校なんじゃないかと
予想する。


「サクはね、専門学校☆」


ヒトミは自慢げに答える。


「コージはぁ?あれ、マナが居ない。」


いつの間にかマナは
居なくなっていた。


トイレかなぁ?


この時は、マナがなぜきえたのか全く解らずにいた。


これから先、起こる出来事を、


誰も予測出来なかった。