「ちぃちゃん、オハヨ」


恐る恐る、おはようございますと呟くと

マナは照れ臭そうに笑って、コージを抱き寄せる。


「付き合う事になったんだー」


昨日の今日で!?
と突っ込みたいきもちで一杯だけど
幸せそうなマナとコージの邪魔をしたくはない。


「昨日は、シュウがわりーことしたな。ごめんな。」


コージは、昨日の事を気にしてくれていたらしく
私にあやまる。


「私の方こそ、ごめんね」

場の空気を悪くしてしまったことに謝罪をいれる。


「シュウさ、酒癖わりーんだよ。ちぃちゃんはわるくねぇから」


見かけとは違い、やさしいコージに、
正直驚く。


「・・あの、シュウは、その、謝ってくれたし、やさしいし」


顔を赤らめて、シュウの弁護をする私に



コージは、一瞬眉を寄せた。



「ちぃちゃん、」



何かをいいたそうなコージを、私とマナは見つめる。


「シュウは、か」



電車がきたせいで
シュウは、の続きが聞けなかった





シュウは、なんなんだろう?



コージの言葉が気になって、授業に集中出来なかった。