「ごめんねー、いつもあの二人こうなんだ」
「え、はあ…」
「犬ぐらい飼ってあげりゃいいのにねー。私全然OKだし」
あはは
と、呑気に笑うお姉さん。
あの
……誰ですか?
ストレートな髪の毛で
細いウエストに手をあてながら
大きな笑いを出す。
…ほー
まず一つだけ分かった
セナの親戚は
美形が多い。
「とにかく、まずはその犬を見せろ。見ないことには飼う飼わんも決めれん」
「ケッ、んなの自分で持って来いよ」
おいおい
セナ、違う方向行ってる。
私の存在完全無視で
殺り合う二人。
犬は鞄の中
隣には綺麗なお姉さん
………しょうがない。