4年間、ずっとあたしは自分に制御を掛けて来た。
誰かを想う事も
誰かに想われる事も。
傷ついて自分を見失って…
そんな恋は、もうしたくない。
そう思ってた。
心の内側に鍵を掛けて
自分の殻に閉じこもって。
それじゃダメだとわかっていても、あたしはあたしを守る事で精一杯だった。
そんなあたしに差した、一筋の光。
こんなあたしを、真っ直ぐに想ってくれてる人。
star letterが
繋いでくれた恋。
踏み出す勇気をくれたのは
きっと、あなた。
優しい文字で綴るラブレター。
……天塚さん。
あたしはあなたを
好きになってもいいですか?
――そして
あたしと天塚さんが付き合う事になったのは
7月も近い、6月下旬の雨の日だった。