ヘコんでるわけじゃないんだ。



ただ…何か気分が晴れない。



あたしは今まで、翔が好きだったから。


きっと癖がついてて、翔のことを好きでいるのが当たり前なんだ。



もう、メールもしないのに…



「あや!!掃除行こう」



「う、うん…」




憂鬱すぎて、もう死にそうになる。



相変わらず隣の席のやつは翔の話ばっか。



「翔ちゃん可愛い」


は当たり前。



もう…何なんだ、この複雑な気持ちは。



掃除場の調理室に向かってるとドアに人がいるのが見えた。