「…ところでさ」

『ん?何?』


ボ−としていたら、突然鈴から話しかけられた。


「今日、愁は?」

『へ?愁?』


鈴は返事の代わりに小さく頷く。


『あ−…、あいつならさっき一緒に来たけど?
どこかに居るんじゃね?』

「そっか。」

『てかさ、お前等幼なじみなんだから一緒に学校来ればいいのに…』


そう。
鈴と愁は幼なじみ。
幼稚園の頃から高校まで一緒で、家もお隣り同士。