ご飯を食べ終わると、ノブくんはいつもいろんな所に連れて行ってくれた。



ゲームセンターで遊んだり、ビリヤードを教えてくれたり、レイトショーで映画も観た。



ノブくんはそれを“デート”と呼んでくれる。



ノブくんのその言動を、普通の女の子なら自分の事を好きでいてくれてるんだって素直に思えたかもしれない。



でも私は違う。



そう思いそうになる度に、



“そんなはずないよ”


自分に言い聞かせるんだ。




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