舞や香織さんは、ノブくんなら信じて話してもいいんじゃないかと言う。



私だって、ノブくんがどんなに優しい人かなんて、もう充分分かってる。



だけど、どうしても怖いんだ。



もう会ってもらえなくなってしまうかもしれない・・・



友達でもいられなくなるかもしれない・・・


ノブくんを失う事が、怖くてたまらないんだ。




ノブくんはあれ以来、私の過去を聞いてくる事はなかった。


私が話せないでいるから、私達の間にはいつも見えないぶ厚い壁がある様な気がした。




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