忘れかけてしまいそうだったノブくんの声が、今ハッキリと聞こえる。



信じられない程にドキドキして、苦しいくらいに胸を締め付ける。



「嬉しかったです。ご飯、食べに行きたいです。」


『ははは。何で敬語なん?メールやったらタメ口やん?』



メールと電話じゃ全然違う。



メールならすぐに返せるのに、電話じゃ聞かれた事に答える事すら出来ない。



『未希ちゃん?』


「はい。」


『飯、いつ行こっか?』


「・・・いつでも、大丈夫です。」




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