「で、何が言いたいのあんたは」


俺にもよく分かりません。

確か動物、そう、誰がどんな動物に似てるかっつー話だ。

まぁそれで俺はナマケモノじゃねーかと自分で答えて勝手に憤慨していたわけですが。

いやホント何が言いたいんだ。

実際ナマケモノがどうだろうとどうでもいい。


「じゃあ私は何に似ているかな」


あぁ、そうだなぁ。

うん、迷うことなく犬と答えるよ俺は。

しかも室内で飼うような、ちっこい奴。

ミニチュアダックスフンドとかああいうのね。

完全に愛玩用。

家に帰ってくると尻尾振って出迎えてくれるような、愛らしいの。


「それって暗に私がちっさいって言ってない?」


いや可愛いからいいんじゃない? とか何とか俺は誤魔化したりして。