『よかった。』


先生は笑みを浮かべあたしを見ていた。


『あっそうだ、これ。』


先生は黒い革鞄から小さな箱を取出しあたしの目の前に置いた。


『なんですか?』


『この前プレゼント選んでくれたお礼に。』


『そんなとんでもないです。』


『いいから開けて。』


先生にいわれ箱を開けると前回行った宝石店のピアスだった。