俺は桃花に心配させたくなくてじいちゃんが反対していることは言わなかった。 『ねぇ聡聞いてる?』 『あっごめん何?』 『もうこっちのベッドとあっちどっちがいい?』 『どっちでもいいよ。桃花がいいほうにしな。』 じいちゃんの話を聞いて以来、俺はどこか上の空だった。