最後の部員を起こして学校に行くと大きなバスとたくさんの車が玄関前にずらりも並んでいた

バスは野球部が乗るものと吹奏楽部が乗るものの二台

車は吹奏楽部の楽器と野球の応援に使う大量のメガホンを運んでくれる有志の保護者のだ

お母さんやお父さんたちはもう元気に忙しく動いていた

私もドリンクやアイシングの氷、コップの準備をしなくちゃ

まだあくびをしている部員の背中をバシバシ叩きながら私は部室へ走った