すると真美がキッと私を睨んだ

「奈緒、あんたにも悪い所はあるよ!きっとうちの学校の野球部のマネジなんてヘタな運動部よりよっぽどハードなんだよ?なのに、そんな言い方!そんな低姿勢でしかも普通に仕事をこなすからああいう子達が楽な仕事なんだって勘違いするんだから!」

「…え?でも……じゃぁ、大変そうな顔をしてやれって?」

「そうね」

「それはできないよ…。大変そうな顔をしていたら、部員が気を使って私を手伝ってくれるでしょ?その分を練習に注ぎ込めば、もっとうまくなるのに、勿体ないよ。私のために使うなんて!」

私が熱弁すると真美は、腕を組んだ

「うーん…じゃぁ、彼女たちみたいなのをもう少し我慢しなければならないのよ?」

「うん!もう大丈夫!私には助けになってくれる優しい真美もいるし!」

私がそう言うと真美が照れながら、全くと言った

「あ!じゃぁ私、先に体育館に行ってるね!みんなの身だしなみチェックをしなきゃ」

私はそう言い残すと、教室を去った

走って階段を下り、渡り廊下を駆け抜けた

突き当たりの重い鉄のドアを開くとそこにはもう、たくさんの運動部員が集まっていた