何を言いたいのかわからなかった

私はただ将太を見つめたが

将太はすぐに目をそらした

「だから、その、あれだよ!」

緊張をしたり、焦っているとき将太はいつも少し怒り口調になる

「奈緒は今まで幼なじみだから、女って言うか、それを越えてる感じで!!!もう、なんなんだよ!!!」

私が言いたいセリフだ

将太は何と言っていいのかわからず、言葉を選んでいるのか

ソワソワしながら話すのをやめた

少しだけ、その時間が続き

私はやっと昨日のこと

そして将太が言わんとすることがわかった

「あ!昨日のこと?」

言葉選びに夢中になっていた将太に話しかけた

急に核心を突かれ将太は少し焦って声を出さず首を縦に大きく振った

「あれさ、将太の勘違いだよ」

私は少し笑いながら言った

「は?」

将太が大きく目を見開いてこちらを見た

「だから、勘違い!将太のこと、好きだけどそうゆう好きじゃない。将太が今、言おうとしてた気持ちと一緒だよ」

「え?じゃぁ、俺が昨日あんなに悩んだのは無駄だったってこと!?」

いつもの将太に戻っていた

「そうゆうことだね」

私はまた笑った