今日の復習を終えると私は素早く教科書をしまい

明日の学校の支度をした

教科書をすべて鞄に詰め込み、部活の時に着るジャージ、靴下も鞄に入れた

下に降りていき歯磨きをし

お母さんにお休みと言って部屋に戻ってきた

目覚ましを今のうちにセットする

いつ寝てしまうかわからないから

そして私は勉強机の隣にある小さな棚に手を伸ばした

そこには小さな缶と裁縫箱と大量の布と糸がある

それを取り出すとドサッと机の上に置いた

小さな缶を覗くと少し焦りを感じた

「まだ全然できてない…」

思わず独り言を言ってしまった

手を出し、缶をひっくり返すと

5つの同じ形で同じ柄のものが出てくる

自分で言うのもなんだが

よくできていると思う

私たちの高校のユニフォームを忠実に再現している

ユニフォームの襟の所に糸をつけてある

鞄につけられるようにと思ってつけておいた

私は一人で部員にお守りを作っている

他のマネージャーも手伝ってくれると言ったが

男の子たちに裁縫をさせるのはかわいそうだったので断った