先輩から受け継いだ麦わら帽子をかぶるのは今日が初めてだった
そわそわしながらピッチングマシーンの周りをウロウロしていると
「おっ。今年もお出ましだ」
順番待ちをしている将太が私に話しかけた
「奈緒には似合わないと思ってたのになー」
将太は真剣な顔で首を傾げた
なんだか照れくさくなった私は少し麦わら帽子をかぶり直す
なんと返して良いか迷っている私をチラリと見て将太が少し笑いながら言った
「奈緒にはそのダッサイ麦わら帽子は似合わないと思ったのに。奈緒もその帽子のレベルまでダッサくなっちゃったのかな」
そう言うと将太がケラケラと笑った
私も負けじと言い返そうとしたとき
すばらしい快音に遮られた
快音が響いた方に目を向けると
ボールはもう遠く小さくなっていた
ボールを目で追い終えた後
バッターを見ると
樹が立っていた
間髪入れずにピッチングマシーンがまたボールを投げた
同じようなすごい金属バットの音が響く
先程と同じような軌道のボールを見送った後
樹がバッターボックスから出た
「ナ…ナイスバッティング」
将太も驚いているようだった
そわそわしながらピッチングマシーンの周りをウロウロしていると
「おっ。今年もお出ましだ」
順番待ちをしている将太が私に話しかけた
「奈緒には似合わないと思ってたのになー」
将太は真剣な顔で首を傾げた
なんだか照れくさくなった私は少し麦わら帽子をかぶり直す
なんと返して良いか迷っている私をチラリと見て将太が少し笑いながら言った
「奈緒にはそのダッサイ麦わら帽子は似合わないと思ったのに。奈緒もその帽子のレベルまでダッサくなっちゃったのかな」
そう言うと将太がケラケラと笑った
私も負けじと言い返そうとしたとき
すばらしい快音に遮られた
快音が響いた方に目を向けると
ボールはもう遠く小さくなっていた
ボールを目で追い終えた後
バッターを見ると
樹が立っていた
間髪入れずにピッチングマシーンがまたボールを投げた
同じようなすごい金属バットの音が響く
先程と同じような軌道のボールを見送った後
樹がバッターボックスから出た
「ナ…ナイスバッティング」
将太も驚いているようだった