樹が終わると私は塩をみんなに食べさせて回る

だいたいみんな同じリアクションで私に質問をする

同じ返答をするのにいい加減飽きた私は

一年生部員を集めると

一気に説明をして塩を与えた

ようやく、その仕事を終えると

タンクはもう既に空の状態だった

私はひとつ息を吐き

軽くなったタンクを持ち上げて部室に戻った

そしてまた氷をガラガラと入れ水を張った

水を入れている間、暑さ対策の為の先輩から受け継いだ麦わら帽子を探した

丁度、見つけたときタンクも満水になった

また重くなったタンク今度は両手が使えるので両手で取っ手を持ち

体をユラユラと揺らしながら部室を出た

私が戻ってくる頃にはまた練習が再開していた

次はバッティング練習

金属バットのいい音が響く

その快音に耳を傾けながら

私はタンクを日陰において私も日陰に入った

私も少しの休憩に入る

作ったばかりのタンクから少し水をもらい一気に飲み干した

キーンと冷えた水は少しこぼれ首筋を伝う

その気持ちよさに少し元気づけられ

私は首にかけていた麦わら帽子をかぶり

また練習に戻った