「ほら、早く行こ」




「やだ」




また始まった、何か悪いことしたかな僕。




「えっと・・・なんで?」




「手」




「手?・・・・手繋ごうって意味?」




愛香は頷き手を出してきた、最初からそう言えばいいのに。




「ほら、行くよ」




僕は愛香の手を握ると、愛香は機嫌が良くなったのか、また笑顔になってくれた。




「龍の手暖かいね、優しい感じがして大好きだよ」




「っ・・・・あんがと、ほら行くよ」




こうやって素直に言われると恥ずかしいじゃんか。




「じゃあしゅっぱーつ」



「はいはい」




とりあえず最近出来た洋服店に向かう事にしたけど、またワガママ言わなければいいなぁ。