「は?」


「お二人さーん、10分ですよ~」

ニョキッと急に姿を現したのは

「店長!お前、すでに出来上がってるじゃねーか!!」

「10分で酔えるオジサンって、すごくねえ?」

「すごくねえよ!!ただのダメ人間!!」

「…ふふっ」

店長を肩で支えていると、
佐々木の笑い声が聞こえた。

「…なんだよ、」

「いいえ?クレイジーさん、楽しそうですね」

言いながら席を立ち、店長を俺と反対側から肩で支えてた。

「……?」

「サキちゃあん、こいつ、ぜーんぜん笑わないでしょ?楽しくなかったでしょ~10分もごめんね~」

「いえいえ、そんなこと無かったですよ…ね、クレイジーさん?」

「………ばーか」

その後、俺達は特に目を合わせることもなく、合コンはお開きとなった。

「今度は2か月後にやるぞ!」

「またやんのかよ!?」