――――ごめんね、

たくさん辛い思いさせてるね。

お母さんが、こんなに体が弱いせいで。

お金も、お母さんが働けないから、
反対すらできない…


母親らしいこと、
何にもしてあげられない…

ごめんね。

ごめんね。





母親は、私が夜の仕事をすると決めたとき、
反対もしないで、謝り続けた。




それは、今でも変わらない。

母親に会いに行くたび、
帰りぎわに謝る。

違うよ、お母さん。


私、

お母さんに謝って欲しいんじゃなくて………