ジリリリリリリー。

バシッ……。
ふあ〜眠い…。
あたしは目をこすりながら目覚まし時計を見た。
8時13分。

「ヤバイっっ!」

ガバッと布団から起きだし、急いで制服を着た。
チラッと鏡を見ると見事な爆発頭。あちゃー…
ドタドタと一階に降り、パンを片手に家を飛び出した。

全速力でダッシュし、あたしが通う学校へと向かう。
途中の信号は無視して横断歩道を突っ切ったところで、自転車にスイ〜っと追い越された。

「オッス、茅衣(ちい)!お先〜」

「あ、待てバカ真央!」

あたしも負けじと追いかける。

「嫌なこった!あと5分で遅刻だよ。じゃーなバカ女!」

そう言い残すと、ビュンビュンと自転車を飛ばして行ってしまった。

「バカー!!」