でも、俺は、 知ってたよ。 姫華が いつも 誰を見てるかって… 姫華の視線の先には いつも、アイツがいた。 それが、 相場 樹だった。 せつなそうに、 アイツを見ている姫華を 俺の胸に抱き寄せて 慰めて、やりたかった。 『俺を、見ろよ。』 って、言いたかった