教室のドアを開けると、 生徒がいっせいに…私を、見た。 私が、教壇に立つと、 一声に、 「「「「「おめでとう」」」」」 「えっ??? 何???」 「大野先生って、理事長先生の、 婚約者なんでしょ???」 「どうして…それを…」 「隣のクラスの智美が、言ってたけど… 違うの???」 「……………」 「俺はさ、理事長先生が、勝手にに、婚約者宣言をしたって 聞いたぜ。」 「西くんの言ってる事は、 本当よ。」 「婚約者じゃないの???」 「その件に関しては、 プライベートの事なので、 詳しくは、話せません。」