2人だけの理事長室に、 重い沈黙が…流れた。 「ご用件は、お済みですか?」 「あぁ。」 「では、失礼します。」 って、部屋を出ようと、 ドアノブに、手をかけた時、 理事長に、腕を捕まれ、 ソファーに座らされた。 「理事長、これは、 どういう事ですか?」 「………」 「お話は、 終わったんですよね?」 「………俺じゃ…ダメなのか?」 消え入りそうな声で、 理事長は、つぶやいた。 「何を、 おっしゃってるんですか?」