「………」                         「大野先生、皆、        前に進みはじめてるんですよ。過去を引きずってるのは、        貴方だけなんですよ。貴方は、前に進まないんですか?現実を見て、貴方のこれからを、       考えませんか?」               理事長の言ってる事は、わかる。                だけど、私は……怖いんだ。                   現実を…見る事が…                     ただ……怖かった。                  「出かけます。  大野先生も、     準備してください。」               「私も…ですか?」                     「当然です。」                       「私に、拒否権は…」                    「もちろん、な・い(笑)」                  私は、大きなため息をつくと、                「わかりました。」                     私は、理事長室を出た。