「…ナオ、あの後、大丈夫だった?」


「ん?」


「ううん、やっぱり何でもない。」


ナオに差し出されたコーヒーを受けとって、静かにすすった。



本当は…ゆかって人の事聞こうと想ってたけど、
やめておこう。


今の「ん?」は
分かってるのにはぐらかしたみたいなもんだったし。


バカバカしい。


きられたんなら、あっそうで
続いてても…あっそうで。

私には、関係ない。



「何かもう、冬やな」

「そうだね。」

「俺、冬嫌い。」

「ふーん?何で。私は別にどうでもいいや、」

「みーちゃんらし、」


そう言ってナオは柔らかく笑った。


結局何で嫌いか聞いてないけど。


まあ…いっか。