驚いて床に座り込んだと同時、唇が離れる。 茶色の瞳があたしを見つめていた。 「……キス、とか……気持ち悪いって言ってたじゃん」 つぶやかれた言葉に、放心状態ながらも応える。 「だって……オマエ、だし」 相手が違うヤツだったらしねーよ気持ち悪い。 そう言えば、眉間にシワよせてあからさまなため息ついて。 腕を伸ばしてあたしを抱きしめた。