「ウソだー、今更好きじゃないとかイヤだよ」

「今更もなにも好きとか言ってねえ」



どうしても素直になれない自分が嫌だ。

でも「好き」とか言うなんて無理。恥ずかしくて死ぬ。



「ね、翼ちゃんおねがい」

「……」

「つーばーさーちゃーん」

「……」



あたしを壁に追い詰めて、肩に頭をぐりぐりと押しつけ始める。

両腕ごとがっちり抱き締められてるし。