やっと認めたそれと同時に胸につっかかってた色々なモヤモヤが消えた。
手の甲を優しく撫でる指先。
顔は見えないけど、たぶん微笑んでる。
……コイツはもう、あたしがコイツを好きだってことくらいわかってるんだろう。
自分で気づく前に相手に気づかれるとか、あたし絢よりひどいな……。
そう思った瞬間、耳に息を吹きかけられて。
そのまま、耳にそそぐみたいに。
「……翼ちゃん、だいすき。
俺とつきあって」
指と指を絡ませながらの告白。
触れてるとこすべてからじわりと伝わる熱に、侵されそうになる。
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