また泣きそうになるあたしをその唇でなだめて。
熱くなる体をその腕でつつんで。
「……好きだ」
ふたりだけに伝わる魔法のコトバをささやいてほしい。
そんなあたしのワガママを叶えてくれるのはこの世界で藤岡くんしかいない。
「あたし、も」
好き。
好きです。
だいすき、藤岡くん。
この気持ちはいつまでたっても変わらないよ。
繋いだこの手は、なにがあっても離さないから。
「ずっと……隣にいてね?」
そう言えば、藤岡くんはやわらかく微笑んで
「当たり前だっつの」
とても頼もしい返事をくれました――。
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