「……どーゆー意味、なん?」
震えた声。
篁くんの目尻にまた涙がたまっていく。
「……暴走族の仲間でもねぇし、ライバルでもねぇし。
ただの友達ってこと。
ついでに言うなら今日それだけ言っときたくて誘った」
そして、篁くんの白い頬に
透明な涙がひとすじ流れた。
「――もー斎大好きッ!! 絢とおんなしくらい好きーッ!!」
「ウザい、くっつくんじゃねえ」
またか絡みつく篁くんを全身で拒否……しているわけでもない藤岡くん。
「あん時何も言わんでごめんなー!! 斎に心配させたなかっただけやねんッ!!」
「あーハイハイ、んなトコだろーと思ってたから。わかったから、離れろ」
「斎ーッ!!」
えっと……。
……仲直り、したのかなぁ?
男の子ってよくわからない。
――でも、まあ
ふたりがまた仲良くなってくれたなら、よかった!!